薬の正しい使い方を解説します

薬の正しい使い方を解説します。(担当:宮畑晋吾)


薬の正しい使い方

1.薬をもらうとき、次の点を確かめましょう

・何の薬でしょうか。
・薬の名前は?
・どんな作用の薬ですか?
・どのくらいの期間服用しますか?
・どんな副作用がありますか?
・服用している間、どんなことに注意したらよいでしょうか?
・服用の方法は?(一日何回か、食事の前あるいは後か、食事をしなかった場合も飲むか、食べ物との飲み合わせ、飲み忘れたらどうしたらよいか、ほかの薬との併用は)

2.薬の正しい使い方

・服用量、服用回数、服用時間は指示通りに守りましょう。
・薬は十分な水あるいはぬるま湯で飲んでください。
・錠剤やカプセルは飲みにくいからといって勝手に錠剤をつぶしたり、カプセルをはずしたりしないようにしましょう。
・自分の判断で薬は勝手に中止しないようにしましょう。症状が軽くなってもまだ治りきっていないことがあります。
・薬の併用には十分注意しましょう(ほかの診療科の医師から薬をもらっている場合など)。飲んでいる薬は前もって診察時に医師に薬を見せておきましょう。
・薬のやり取りはしないようにしましょう。処方された薬は「その人の」「その時のため」の処方であって、他人は勿論のことその人についても別のときには当てはまらない内容であるからです。
・古い薬は飲まないようにしましょう。
・薬は正しく保管しましょう。

(1)何の薬か、いつの薬かわかるようにして、袋に正しく入れて、箱(カン)とか引き出しの中に保管してください。薬以外のものと区別して保管しましょう。
(2)湿気が多いところや、直射日光が当たるところ、高温になるところを避けて保管してください。
(3)こどもさんのいる家庭では子供の手の届かない、目に付きにくい場所に保管するようにします。乳幼児・小児の誤飲を避けるためです。
(4)古い薬の使用はやめましょう。薬には有効期限があります。そして薬は原則として処方された「その人の」「その時のため」だけのものですので、病気が治ったあと何年もした薬は捨てて下さい。 品質が変わらないといった保証はありません。

ドイツの医学改革

ドイツでは、ほとんどすべての医学部が州立大学で、入学試験やカリキュラムは連邦政府の管轄下。医学教育の改革について、様々な場で話し合いが持たれているが、連邦政府の法改正も現在議論されている。

改革には現在の大学教育の評価が必要だ。たとえば最近、医者になるために臨床以前の教科がどの程度重要と思うかを、医学部卒業生対象に調査した。その結果、解剖学などの科目が非常に重要視されていることが分かった。

こうした調査は、医学教育で今後、どのような分野に重点を置くかを考えるのに大変参考になるが、専門的な学会誌に発表するだけで終わらせてはいけない。教育現場で実際に教える教授たちの目に触れないことになってしまう。

また、改革の成果は、6年間の医学教育が終わってからでなくては見えてこない。データを集める期間も含め、8年はかかるだろう。長期的な視野が必要であることも強調したい。(竹江覺